円高、円安のメカニズム
ニュースでよく耳にする為替レートは、毎日、または毎分、少しずつ変化しています。この前まで1ドル=110円台だったのが、今では100円台を割っていたりします。それによって円高だ、円安だなどと言われ、貿易や市場に影響が出ると騒がれます。
なぜそのようなことが起こるのか、疑問に思いませんか?そんなにめまぐるしく変化する意味は何なのか、なぜそれが円高、円安と言われるのか、なかなか難しいところです。これを知っておくことで日々の為替の動きがどのような意味を持つのかを理解することができるので、詳しく見ていきましょう。
様々な相場制
まずは、各国がどのような相場制を採用しているのかを見ていきましょう。相場制には二つの種類があります。固定相場制と、変動相場制と呼ばれるものです。固定相場制とは、特定の通貨との間で為替レートを一定に保つこと、「ペッグ」を行うことを言います。
発展途上国ではアメリカドルとの間で固定相場制を維持する「ドルペッグ」が行われる傾向がありました。それは、アメリカドルという、国際的に非常に強い通貨を基準とすれば為替レートが安定するからです。
しかし、近年はアメリカドルの信用が低くなったため、またリスクを減らすために、変動相場制に移行しつつあります。
この変動相場制とは、特定の通貨との間での為替レートを日々異なる比率で取引することです。その比率は市場の動き、その二つの通貨の売り買いの具合によって変化します。先進国の多くはこの制度を採用しており、日本も例外ではありません。そのため毎日ニュースで報道される為替レートは変動するのです。
円高と円安
変動相場制によって、円の価値が他の通貨よりも、通常と比べて高くなっている場合を円高、低くなっている場合を円安と言います。円高の場合は、海外でいつもよりお得な買い物ができますが、海外への輸出品の値段が上がって輸出産業がダメージを受けます。反対に円安だと海外からの輸入品が安くなり、家計にはうれしいものの、国内産業がダメージを受けることが多いのです。